3/25〜30 授業開始までの

3/25火
朝から成田へ。
荷物が異常に重い。
ソウル滞在中にチラシとかも作らなきゃいけ無いのでプリンターとかも入ってるからな。
トランクはコリアンエアーの預けギリ23キロまで入れて、手荷物も結構な重さ。

飛行機の座席をコリアンエアーのiPhoneアプリで指定したはずなんだけどもされてなくて、真ん中の席。
周りがなぜかタイ人に囲まれる。ソウル経由で帰るようだ。

機内食も食べず寝て過ごし、仁川着。
まぁ、さすがに慣れたもんです。
荷物が重いのでバスでテハンノまで。

第12言語演劇スタジオの稽古場へ。




今は4月に本番を控えた小説朗読公演の稽古中。
第12言語に所属する4人の若手演出家と主宰のソン・ギウンさんの5人が2週に渡り、2人の小説家の小説を上演する。
新作もあるそうだ。本番が楽しみ、この若手演出家のうちの二人は俺の演出助手もやってくれていて、今までは当然俺の演出助手やってるから作品は見れなかったので、こういう機会でもないと。

デスロックのシンポジウムに出演してくれたマ・ドゥヨンも出演する。
そして今回は、彼の家に滞在する。
彼自身は、現在地方滞在中の彼女の家に猫の世話の為に滞在中なので部屋が丁度空いているということで貸してくれた。

稽古が終わって、家に案内してもらう。
山の上だとは聞いていたが、ここまで坂が急だとは。

長崎でもこんなキツい坂無かったぞ、、、
トランクもあったので、さすがに途中でへこたれそうになった、、、




到着日とあって、集まれる友達達が集まって、飲みました。
羊肉。韓国では串に刺して焼いて食べます。

これは別の店の写真だけど、こんな感じです。




3/26水
起きて、クラス分け試験へ。
筆記、全然わかんなかったな、問題すら読めない、ハハハ。
会話テストは、まぁそれなりに。

学校の場所がホンデなので、終わってショッピング。
いやーこの街に通うのはヤバいな、買い物しまくるぞこりゃ。


授業は来週月曜から、それまでは、バカンスです。


夕方にドゥヨンと一緒に演劇を見た。
テネシー・ウィリアムズの「ガラスの動物園」の翻案劇。
カルメギでトレープレフをやってくれたホ・ジウォンが、弟の友達の役、ハンサムな役をやっていた。
俳優さんがみんな良かったなぁ。
俳優ってやっぱかなり特殊な技術持ってるなぁ。

ミンジョンとジョンスンとスジも観に来ていて飲みに行く。
今日はチキンとビールの店。
ホントこの数年で増えたなーこの手の店は。

韓国の店は、チキンの店は、本当にチキンしかメニューが無い。
だから、唐揚げしかメニューが無いみたいなこと。
逆に唐揚げが何種類もあるみたいな。

スジの友達のジウォンという女優さんも一緒に飲む。
ジウォンという名前は女性でも男性でもあるそうです。
名前を聞いて女性か男性かって、外国人には絶対わかんないからなぁ。
日本だと、「子(コ)」が付くと女性、みたいな説明もするけど、じゃあ「タケヒコ」も「コ」が付くじゃないか、みたいなことにもなる。
漢字の「子」なんだと言っても、聞いただけじゃ漢字わかんないじゃんか、っていうね。

とりあえず韓国人の名前は基本三音節で、かなり似てるので、ホント覚えるのが大変。
名字も同じの多いしなぁ、、、
ヨジン、ユジン、ユジョン、ヨジュン、ジユン、ジュヨン、ジヨン、、、、、、本当に全部知り合いの名前です。

今日の出演者でも
イ・ジヒョンさんとイ・ジヒョさんが居たし。
まぁあだ名、とかもあるんだけどね。





3/27木
昼間にこの日も演劇を観た。

ギウンさんと一緒に、今年から日本でも開催されるFestival Bo:mの作品を観ました。
ジョンノ2ガのカフェの前に集合。
どうやら我々は2024年のソウルに居て、韓国を脱出するために難民登録をするようだ。


案内の人に連れられ登録場へ向かう。




ネットカフェに付き、難民登録。
なぜ韓国を出たいのかとか、どの国に行きたいのかとかを登録するとネット上にそのエピソードがアップされ、多分そのエピソードを支持?なのか買うのか良くわからないけど、とりあえずネット上のマーケットに出品されるようだ。

ちなみにこのページ。俺のエピソードはまだ上がってないな、上がるのかな。
한국난민판매 Korean-Sales


その後、難民登録センターの局長に会うと言うことで連れて行かれたのがここ。
ロールスロイス








中には演出家扮する局長が居て、光化門から京福宮をぐるりと韓国脱出前最後のドライブ。
アメリカ大使館や大統領官邸、日本大使館も近い。ポリティックな建物と街の人々を見ながら、そしてこの車だけに官邸前のSPやら警察官やらの注目度が高い。
街行く人も指差したりして、スモークガラスなのでこちらは見てるだけだけど。

サイトスペシフィックとしてまぁありがちではあるけども、外国に来て更に難民になるというなかなかいい体験だった。
演出家も若い。韓国の若者も生きづらいのだね。
でも多分、国を捨てるというリアリティは日本人の方が強いだろうな。
むしろ今ソウルに居ることと、それは無関係ではない。


へジャンクッを食べて、ギウンさんと打ち合わせ。
カモメ日本公演の打ち合わせの為の打ち合わせと、来年の企画の打ち合わせの為の打ち合わせ。

夜もそのまま2人でサムゲタン
ギウンさんは明日健康診断とのことでこの日はお酒は無し。

帰って部屋でビールとソジュ。





3/28金
昼間の記憶がホント無いな。
多分テハンノをブラブラした。
そうだ、恒例のテンジャンビビンパを食べたんだった。
相変わらず美味しい。




ホンイと待ち合わせて、カルメギチームのヨジンさんとテッキの出ている「몬다」という演劇を観に行く。
タイトルは「見る」という意味で、見ることについて、色々なエピソードや劇構造を使って構成されている作品。
「居る」ことと「見る』ことのスイッチが結構心地よかった。
でもやっぱり「見る」ってかなり受動的な行動だな。
情報を入れるという事に尽きるんだけども、あとまぁ自分もド近眼で裸眼だと何も見えないんだけども、そういうことも色々考えながら過ごす。
「見る」って目が見えるかどうかでもないなとか。
情報をまず入れてそのなかから取捨とか判断することとか。


ミセスエンドレスのヨジンさんが居るだけに、3次会、3時まで飲む。
さすがだ。




3/29土
午後まで寝て、夕方プラッと近所を散策し、部屋に戻ってトゥブキムチとコチュをつまみに飲んで、ゲームとかして寝る。





ソウルもサクラが咲き始めております。




つーか昼間普通に20℃とかなんですけど、、、




3/30日
2009年にロミジュリの再演をした南山アートセンターへ。
「南山ドキュメンタ 演劇の練習ー劇場編」という作品を観る。

開演一時間前に劇場の周りの散歩(限定20名)からスタート。
南山は、南山タワーが有名だけども、昔の特殊警察的な施設や拷問に使っていた施設や結構曰く付きの建物が多い場所。
色々巡りながら昔はこういう建物でしたという解説などなど。


ここは今はユースホステルになっているけど、昔は収容所。




当然、日本は無縁ではいられない話ばかり、日本併合の調印をした場所だったりとかね。

韓国に来ると、本当に日帝の歴史がダイレクト、身近。
当たり前にその辺に歴史がそのままある。

明洞だって、そもそも日本人が作った街だし。
本当に当たり前にその歴史の中で暮らしてる。
歴史と言うか、現在だけど。

と言ってもそこに日本人の自分が居て解説を通訳してくれるギウンさんが居て、という状況も普通。
当たり前に占領中の日本人の悪行が描かれている場所に行っても、自分が責められるという様な経験は今のところ一度も無い。
広島や長崎にアメリカ人が居る様な感覚だろう。
そこで星条旗掲げたりチョコレートバラまいたりとかしない限り普通でしょ。
ただそういうことだけはホントしちゃダメ。

一旦散歩は解散し、改めて劇場へ。
作品は、冒頭にこの演劇の主役は劇場であることが語られ、劇場の歴史、この劇場で行われて来たことの解説やパロディ的な上演、その現ユースホステルで行われていた拷問などなど。
この演出家もサイトスペシフィック作品の評価が高いそうだ。

劇場そのものを時間をずらして見せるのは結構好みなので面白かった。
ただちょっと歴史、過去の要素が強かったかな。
最終的に今舞台に俳優が居て観客が居ることに繋いでくれたらもっと良かったなぁ。
次この劇場に来るのが楽しくなる要素とか。
まぁ、でも実はこの劇場は色々あって、市長選とかもあって、来年の体制がどうなるかわからないという状況で、まぁその辺も含めて描いてくれたらもっと良かったのになぁ、とか、言葉ほとんどわかってないくせにね。

劇場の人とも話して、ギウンさんと打ち合わせ。
例によって打ち合わせの為の打ち合わせと、別の打ち合わせの為の打ち合わせ。
4月はキラリの松井さんも来るしデスロックの服部さんもくるので、その下準備がなかなか大変。


ギウンさんと別れて久々に明洞を散策。
今回肩掛けのカバンしか持って来てなくて、授業のテキストが結構な重さで、これにパソコンもとなるとちょっと重すぎるなということで、Cote&Cielのリュックがが売ってたので購入。
先日CDGとのコラボのPCケースを買ったので、せっかくなので合わせてみる方向で。
定番のじゃなくてMeuseという型のリュックにした。
PCだけじゃなくiPadを入れるところもある。さすがだ。
まぁ両方持ち歩くことはほとんど無いけど。
この情報いらないだろうけど、こんなんです。
http://www.pocomaru.com/coteciel-meuse-backpack-black


さーいよいよ、明日から授業開始。
ついにだ。