ソウル6日目「昭和望郷編」

稽古前に銀行へ行き、振り込まれていた日当などを引き出す。
便利なように一万ウォン札で下ろしたら、まぁ、封筒が立ちました。

今回ついに会社で韓国に口座を作ったんだけども、キャッシュカードがもらえなくて、結構手痛い。
なんとか作ってもらえないもんだろうか。

今日は「ソウル市民昭和望郷編」のDVDをまず鑑賞。

日韓併合直前の「ソウル市民」
併合後3.1独立運動の日の「ソウル市民1919」
そして、その10年後、1929年。

俳優からも、日本の植民地である事があたり前になった時代、の雰囲気が悲しかった、という感想もあったし、
自分も、朝鮮人もこの状況を受け入れざるを得ない雰囲気、日本人も朝鮮統治は当然で、その次の事を皆考えている雰囲気をやはり強く感じた。
ミンソさんのシーンは、やはり強烈だ。

朝鮮人役の日本人の朝鮮語が下手なのも、朝鮮人なのに朝鮮人ではなくなってしまっていると悲しくなった、という感想も会った。
アリランの踊りも、やっぱりなんか変な感じがするらしい。朝鮮人が自然に踊る動きと、やはり何か違うと、いや、動きってそういうものだからなぁ、やっぱり。
日本人は、盆踊りもそうだし、やっぱり何拍かに一回タメが入らないとしっくりこないんだよなぁ。
ずっと流れつづける踊りはなんか難しい。

ヤマモや美由紀さんミンソさんなど、韓国の俳優にもお馴染みのメンバーも出てて和む。


しかしこの三部作をみんなで一緒に見続けたのは後々かなり重要な時間になりそうだ。
一応フィールドワークとして、当時の刑務所とか、総督府のあった景福宮とかみんなで行こうかとは思っている。
日本大使館前とかも。大使館じゃ無いんだっけか、あれは。


夕飯は、劇場のプロデューサーたちと一緒に、カジュアルミーティング。
戯曲や作品の話など。


夜の稽古は3幕をとりあえずやって、「新しい演劇」について稽古場シンポジウム。
色々な意見や体験談が出て良かった。
俺の作品の話が出まくって、まぁなんだか、嬉しいは嬉しいが、まぁ嬉しいから良いんだけど。

稽古後はマッコリの店で、チヂミとナッチポックン(タコの辛炒め)。


美味しいものを食べるって、当然のことなんだなぁ、と、改めて。
食べ物って、美味しいんだなぁ。


日本統治時代の朝鮮について、まぁ色々日々考えたり調べたりしているが、諸外国からはこの政策はどう見えてたんだろうなぁ。
朝鮮は日本になった、なんて思われてなかったんじゃないかって気はするんだけども。普通に日本の植民地ってことになっていた、んじゃないかという気はしている。どうなんだろうか。