初日、18日目

初日が明けました、でもまだ明けてない。
今日のプレスリハーサルと初日で大分色々わかった。
明日からは大分韓国対応できるだろう。

それなりに受けてたけど、まぁこの程度じゃそれなりだなぁ。
この戯曲の日本でのリアクションにはまだ届かない。

もっと楽しませるぞ、韓国の観客。
さすがに4年も続けてるからね、今回も、これはダメだろうなと思ってることがダメだったので、明日の稽古で総改良できる。
自分の計算を信じて多分大丈夫だ。素振りでかなり良い当たりできたので、フルスイングできるだろう。

やっぱり初日は色々な意味で特別。
試してる?そうだよ、試してるよ。変える前提で。そんなのどう考えても当然でしょ。
いかんせん、明々後日には本番残して帰国しなきゃいけないからね、残せるもの残してしておかないと。

本番終わって、来年の公演の劇場プロデューサーとミーティング。
来年はソウルで、劇場プロデュースの作品で1ヶ月のロングラン。
いやー楽しみ。日本で一ヶ月もやらせてくれるところ無いもんな。
劇場は、まぁ民間の大企業が数年前にオープンしてコンテンポラリーな作品を創っている劇場で。プロデューサーも若いし頭も切れるので、仕事しやすい。
プロ野球チーム持ってる企業がこんなにアーティスティックな劇場持てるのかと思う。
パブリックシアターは逆に韓国のやり方に染まっているので若い人が活躍するにはなかなか難しいところもある。

日本と同じところもあるけど、色々難しいね、演劇界。パフォーミングアートと演劇の接点が全然少ないし、その辺が日本ほど国内メインストリームではないから、演劇は演劇で成り立ってるし、パフォーミングアートはまた別。

日本よりははるかに演劇シーンも広いから、演劇人口とか演劇のポピュラリティとか全然違うし。その境界線には高い壁もあったり。
少なくとも東京より演劇人口多いし。演劇の現場も多い。東京が公演多いとか、全然比じゃない。
例えば下北沢に150個劇場があって、毎日公演している世界だから。シアターゴアーとか生まれる余地がない。
そして、下北もあるんだけど、話題になるのはちょっと外れたアゴラとか、王子とか、みたいなことにもなってるし。
結局テハンノの無数の劇場では適当なコメディとかミュージカルが、毎日100公演やってて、ちょっと外れたところの、ちゃんとセレクトしてる劇場がやっぱり生き残ってるし評価されてる。

ただ、公演やってる劇場が150とかあって、そこで公演している劇団も俳優もとりあえず超沢山いる。ちょっと広すぎるんだよな、テハンノ演劇界。全貌を把握している人は誰もいない。全貌とかたぶん無い。日本のインディーズミュージックの全貌とか無いみたいなもんだ。

東京で音楽やってます、ってのと、ソウルで演劇やってますっていうのは、印象近いかも。まぁスゲー沢山やってる人がいるなかでやってるのね、という。
シーンの総数へのイメージが。

今日は、今日も、その後サムギョプサル。
寧君も合流。現場は大変ながら、でもいい作品になるんじゃないかな。
これは本当に、一人で海外に来ているアーティストの底力は強い。
寧君にとっても重要な作品になるんじゃないかな。

いや、今日はかなり飲んだんだけども、よくぞここまでBlog書いたなと思う。

いや、明日、明日。全て明日だ。
とりあえず、数日後には北九州でワークショップとか場当たりとかしてるんだけども、まずは明日、これを乗り越えないと。

うん、いや、眠ぃや。

おやすみなさい。