浮上した16日目

仕込み2日目。

場当たり稽古しながら、美術を変更したりなどなど。
仕込み2日目で場当たり終わらなかったのって何年ぶりだろうか。
のんびり。まぁ今回の布陣では無理に急いでもしょうがない。

今日から制作服部さんが合流。
やっときた、日本人。

夕飯はパンゲタン。サムゲタンの鶏が半分でパンゲタン。

稽古後は服部悦子さんとテジカルビを食べる。


日劇場を出る時に、演助のソンホが、劇中使っている野田総理竹島スピーチについて、もしかしたら面倒なことになるかもしれないので心配してる、とのこと。
まぁ今回は作品の主旨的に、竹島ドクト問題はかなりタイムリーなので使いたいんだけども、やはり、日本人演出家の作品で、TAKESHIMAという言葉が出てくるだけで、どういう意図かは関係なく問題になるかもしれなくて、そういうことだけで変な話題のなりかたになるかもしれないことを心配しているそうだ。
照明オペのユナによると、芝居の内容を全部忘れて、竹島の印象しか残らないかもしれないとのこと。それは今まで知ってきた韓国人の印象とは大分違うんだが。

とりあえず、自分たちがノレる部分に全力で乗る、というのがまぁ気質として多少あるんだけども、まぁいったん踏みとどまって考えるとかを瞬間的にはやらないとか、まぁよく言えばノリが良い、悪く言えば何も考えない、楽しめるポイントがあれば全力で楽しむし、怒れるポイントがあれば全力で怒るみたいなことはあるので、まぁ、そういうことはあるかもな。
日常的に接する韓国人の友達はそうじゃないけど、観客、となると大分違う。
「再/生」でもう一回コールするくらいだから。

とりあえず日本人が竹島って単語使うだけで、ドクトと言わないだけでそれはもう領土を主張していると取る人も少なくない、というかそう言うことだとされるのかもな、まぁ反日の人の格好の餌食になりかねない、ということだろう。

それは、演出家が日本人だからだよねと聞いたら、やっぱりそうみたい。
韓国人演出家がやる分には大丈夫だろうとのこと。
じゃあ日本人演出家で、韓国人にどう伝えるかをもうちょっと考えないとね。

でもさ、基本アメリカじゃん、この問題って。
なんでそんなことも知らないんだよ。日本はアメリカの決めたことに従うしかないんだからさ。

しっかしホント、アメリカが決めたことになんでこんなにアジアで争わなきゃいけ無いんだか、ほんとよくまぁ戦争に負けてくれたもんだ。というか無茶な戦争してくれたもんだ。

まぁでも、さすがに韓国では反日感情とはつき合っていかないとしょうがないからね。

でも、作品的に竹島ドクト問題は欠かせないので、まぁどういう方法をとるかは色々相談して決めよう。
韓国の大統領選挙のニュースと、野田スピーチと、中国でのセンガクのニュースをMIXしてるだけなんだけども。

お互い、お互いの視点でしかもの言わないのってどうなんでしょう?
という作品だしなぁ。

国って、やっぱり、かなり大きな境界なんだな。
それ関係なくできるのが、まぁ芸術だったりするわけだし。
ちょっとがんばろう。
もしかしたら大失敗するかもしれないけどね。

ホント、国とかいう単位に懐疑的になる。国とか言ってる時点で狂ってる。