ソウル4年目の2日目

一応できれば毎日日記を付けようかと思っていたんだけども、とりあえず、かなり韓国っぽい感じで今日も酔っぱらってしまいしました。酔い駄文つづります。

稽古初日だったんだけども、まぁこの戯曲自体かなり難しい、解釈とかじゃなくて、覚えにくいテキストなので、とりあえず、台本もって、台本の指示通りに台詞を言うだけで手一杯、でもそれさえできればとりあえず大丈夫なので、全編をやってみるみたいな稽古でした。

いや、でもこれ2006年に初演して、2008年に再演して、あとは飴屋さんが演出してくれたのを見た以来だったんだけども、面白いね。
よくこんな台本書いたな。時間が経ちすぎて、当時のことを思い出したりもするんだけども、自分が書いたとは思えない、何だこりゃ、頭おかしい、こんなの書くとか。

と言った感じで、稽古初日は無事に終わる。
1月の再/生ソウル版以降何してたかとか、冬の盆とかキノカブとかあなた自身とかの映像も見せて、こんな事してたよとか、デスロックのモラトリアム、リハビリ、カウンセリング、とかの話をしたり。


稽古後、ソンイルと二人でコンビニの前で座りながら缶ビールを一リットル飲んだ辺りでソンイルの後輩が現れ、じゃあっていって店に移動してソジュに本位飲んだ辺りでソンイルの先輩カップルが現れ、ソジュ更に二本あけて、ようやくお開き。
コンビニ前からは4時間くらい。
これは大分韓国、というかテハンノっぽいね。


今日の稽古でも日本で何してるか話したけど、明日はまたもうちょっと話さないとな。
もうすでに、なんでこの公演作ってるのかの話をちゃんとしないといけない。
長年一緒にやってると、本当に話したいことを話せる。


あ、今日昼ご飯を俳優と演助と三人で結構マニアックな店で食べてたら、キム・ガンホさんが来た。
一緒にいた俳優は一緒に仕事したことあるし、俺も再/生の時に挨拶してたので、ご挨拶した。
その店にはその4人しかいなかったけど。

まぁ下北でご飯食べてたら岩松了さんが来た、みたいな感じかなぁ。
それか飴屋さんが来た、とかかなぁ。

ガンホさんは、まぁソウルで40代一押しの演出家です。
最近は畑沢聖悟戯曲をよく演出しています、ソウル一押しの人が。
日本人そんなこと全然知らないでしょ。そのへん知らなさすぎる。ホント歯がゆい。

ソウルで有名な日本の演劇人がだれかとか、日本人が聞いたらまぁがっかりするよ。
同じように、日本で有名な韓国の演劇人、韓国人に言うと、かなり笑われる。

韓国で日本演劇といえば鈴木忠。そして唐十郎、つかさん、坂手さん、浅利慶太、オリザさん。
蜷川さんは去年韓国デビューしたばかりなので全くもって無名。
まぁ日本人もイ・ユンテクとオ・テソクくらいしか知らないしね。
それ以外の人は本当に知られてない。

この情報交流の不幸さ。まぁ今後何とかするけどね、俺とギウンさんで。
日本の小劇場とソウル小劇場の感覚をちゃんと共有したい。
どういった表現がストリームとしてあって、現状どうなっているのか。
それはすぐできると思うけど。
今はチェルフィッチュがやっても、全部持ち出しの日本の無名のカンパニーがやっても、同じ日本の劇団、だからな。
で、同じことが日本に来る韓国のカンパニーについても起きてる。

今年のF/Tに来る韓国のカンパニーが、ソウルではどうなのかとかね。
まぁ韓国での評判を聞くと、スゲーF/Tっぽい。
国内では分けわからなすぎて評価基準がまだ無い感じっぽい。
恐らくF/T進出が韓国でのハクになれば。F/Tの評価は韓国でもある。

まぁでも、違う国だからね。
異国の文化をどう取り入れるかは、その国の為にどう利用できるかだよね。

ただ、国単位で考えない活動を、我々は考えてるからね、ついに、
この世代の使命は、そこなんだよな。アジアの可能性をつくる。
花開くのは絶対に次の世代、多分今十代くらいの世代くらいで花開いてくれると良いけど。

国内状況と、海外共存状況とが、どう別れていくのか、その辺りを丁寧に見守っていきたいね。かなり別れるともおもう。全然モチベーションの方向違うから。

まぁでも、国内の競争に生き残れない人が海外行くのもどうかと思うけど。
だって外国からしたらその国で評価されてるものと組みたいでしょ。
かなり都市の考え方だけども、ただ今は海外に関しては都市型でしか考えてない。
地域型の活動は国内、都市型は海外。今は。

ただ、地域型の活動をちゃんと広げていく、せめてアジアまで。
国内でまず都市型の活動をしてから地域に行ったように。

基本、総地域化です。

地域化とは何か、というのはまた追って。