4/22〜25 15回目のソウル後半

4/22水
午前中、ソウル演劇センターでワークショップ二日目。
非言語コミュニケーションのエチュード。ロミジュリの台本までは行けず。
場を見たり受けることより出力ばかりになってしまうので何回かやり直す。
この辺が韓国らしいところでもあるかな。出力すごい。


夕方の時間まで少し時間があるのでホンデで買い物。
そんなに時間もないのでとりあえずAランド、ここが一番楽。
いい感じのTシャツがあったので色違いで購入。パンツも購入。
妻にワンピースと首に巻くものも購入。
女性の服はなかなか買うの難しい、サイズとか。どうしてもワンピースとかになっちゃう。
一応授乳を考えて前が開くものを選ぶ。


夕方からスタッフ顔合わせ。といっても俺は既に全員知ってるので、主に日本からの制作陣と韓国側スタッフの顔合わせ。
久々に石焼ビビンパ


その後、サヌリム劇場で「ゴドーを待ちながら」観劇。

俳優も演出も素晴らしかった。
キャスティング候補になっていたパク・サンジョンさんを見るのが目的だったんだけども、
ウラジミール役のチョン・ドンファンさんも素晴らしかった。

しかしこの公演、各役3人くらいずつキャスティングされてて、それを組み合わせ変えて毎日上演しているそうです。
多分この日はかなりいい組み合わせを見られたんじゃないかな。

終演後、パク・サンジョンさんと飲む、年配なのに気さくで性格も良い方だった。明るい。こういう人がチームにいると良いだろうなぁ。同じ店で飲んでいたチョン・ドンファンさんとも少し話す。ドンファンさん、「冬のソナタ」にも出ていてとても有名な方でした。




4/23木
午前中、ソウル演劇センターでワークショップ。
今日からソン・ギウンさんのパート。
ギウンさんらしい進め方。
感情によって呼吸の仕方が違うというワークが興味深かった。

後半、昨日できなかったロミオとジュリエットのワークをやる。
ジュリエットの長台詞をグループで創作。
重なったり、追いかけまわしたり、筋トレしたり、この辺も恒例かな。
本当はソロで作ってもらったほうが良いんだけどね。
まぁ時間内で何をどこまでやるかなので、グループでもやらないよりやっったほうが良い。


午後からいよいよ『颱風奇譚』台本会議。
今回の日韓合作は、シェイクスピアの「テンペスト」を下敷きに、
『カルメギ』と同じくソン・ギウンさんが翻案・脚本、俺が演出です。
製作はキラリふじみ、南山芸術センター、安山芸術の殿堂の三館。

名ばかりの共同製作ではなく、日韓の劇場の人たちも一緒に台本会議からやります。

個人的には、内容はギウンさんと、ドラマトゥルクのマ・ジョンファさんにだいぶお任せではあるんだけども、
なぜ、今私たちがこの作品を日韓で作るのか、という話ができたのがよかった。
楽しみですな。

台本会議は6時間。

プロデューサーのコ・ジュヨンさん、演出助手のセロンとビール飲んで帰宅。
キャスティングの話など。

相変わらず、日本のお酒はアホみたいに高い。



4/24金
午前中、ソウル演劇センターでワークショップ。
今日で最終日。引き続きギウンさんのワークショップ。
終わってからみんなでランチ。何人かでお茶。
俳優達からいろんな話が聞けてよかった。ソウルにもまだまだ意識の高い俳優さんは沢山いるな。


夕方、テハンノでキャスティング候補の方に会う。この方もよかった。良い俳優さん多いなぁ。まぁ日本も多いですけど。
何しろ「テンペスト」なのでプロスペローを決めなくてはいけないのです。韓国人俳優で。
プロスペローが韓国人ってことは?島に流れ着いてくるのが?みたいな、なんて面白そうな設定でしょう!


その後、テハンノでキャスティング候補に挙がっている東南アジア系の俳優が出ている作品を観劇。
が、これは面白くなかった。今の光化門でのデモと日帝時代の独立運動を結びつけたタイムスリップ物なんだけども、
まぁ昔と今の若者の姿のギャップとかその辺りのことなんだけども、その二つを結びつけるのはどうかな、という話を終演後ジュヨンさんともする。今のデモも、独立運動も、やるならどちらももっとちゃんと掘ったほうが良い。
演出も、いろいろ寄せ集めっぽい感じで、良くなかった。ソウルの演劇はもっと面白いはず。

ただ、最高にベタな日本人役が出てきて、それを日本人制作側に見てもらえたのはよかったんじゃないかな。
何かにつけて、バカヤロー!と叫び、鉄拳制裁、みたいな。これが日帝時代を描いた作品の日本人役のスタンダード。


終演後、日本人制作側が最後の夜なので美味しい物食べようということで、竹筒サムギョプサル「大統領」へ。
まぁテハンノで美味しい肉と言ったらここでしょう。



4/25土
昼間、ゴドーに出ていた、チョン・ドンファンさんが『颱風奇譚』の話を聞いてくれるというのでサヌリム劇場まで会いに行く。
最初に着いてしまい、5分ほどドンファンさんと二人、頑張って韓国語で話す。
やっぱり年配の方相手だと敬語がうまく使えてるかが気になる。改まりすぎても何だろうし、難しいなぁ。
まぁ外国人だから大目には見てもらえるんだけども。


夕方からカルメギメンバーと今日もサムギョプサル。
今日から語学留学でソウルに来たばかりの元動物電気の伊藤美穂さんも合流。
美穂さん韓国語すげーできる。すげー。


とりあえず『颱風奇譚』の打ち合わせでのソウル滞在は一旦終了。
本番は10月にソウルと安山、11月に東京、12月に富士見の予定です。
キラリふじみ レパートリー新作 日韓共同制作『颱風奇譚 태풍기담 (たいふうきたん)』 | 年間プログラム 富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ

明日からシンガポール